連載漫画「ドギマギ★カメレオンの色めく日常」虫はごちそう。大好物はジャイミル編（昆虫注意）（第6回）

　爬虫類は好きだけど、餌がアレでアレをアレとかするんでしょ？アレが苦手すぎて無理。というお友達も結構多い。だがそれも最初だけだ、と思う。我が子のためなら苦手な虫すらも克服してしまえる。それが愛のパワーとかいうやつなのだ。

　爬虫類といってもその餌は様々だがエボシカメレオンである殿の主食は昆虫で、副食として葉や果実などを摂取する。大好物は「ジャイアントミルワーム」と呼ばれるゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫だ。

　近未来的食糧クライシスが叫ばれる中、昆虫は人間の次世代食の選択肢でもある。ここはとりあえず、爬虫類族がおいしく昆虫を食べる様を見て、昆虫への耐性を身に着けることで生き残りの確率を上げていこうではないか。

　それでは殿がおいしくジャイアントミルワーム（ジャイミル）をむさぼる様を見ていこう。ウマさはグロさなのだ。 　コオロギは殿的にはマズ飯で、出された瞬間スタンバってた舌をひっこめ、そのまま奥に消え去るくらいにはジャイミルが美味しいらしいのである。

カメレオンにとってごちそう、ジャイアントミルワームとは？

　ジャイアントミルワームは、カメレオンにとってはごちそうだ。ただしカロリーは豊富ながら、ミネラルなどの栄養バランスがあまり良くない。人間でいうところのジャンクフードに近い感じだ。

　爬虫類はリン酸カルシウムで構成された内骨格を持つため、リンとカルシウムの摂取バランスが重要であり、多くの場合はリン：カルシウム＝1：1.5が望ましいとされている。しかしミルワームは リン：カルシウム＝14：1と、その比率が著しく悪いため、カルシウムが不足しがちとなる。

　これを補うため、餌としてあげる場合には市販の炭酸カルシウムの粉末を表面に塗ったり、ミルワームを飼育し、その餌に野菜屑やドッグフードなどを使用して間接的にビタミンなどの含有量を上げる。

　また、ジャイアントミルワームはアゴの力が強く、噛まずに呑み込むと内臓を食い破ったりして傷つける恐れがあるから、丸呑みをしちゃいがちな個体には頭をつぶして与える場合もある。

　あれウマイヤツや！ 　ペロリ・・・ 　これがいっちゃんすっきゃねん 　ジューシーなハンバーグは肉汁ジュワ！だが、ジャイミルもガブっとかじると白いジャイミル汁がジュワッ！とジューシー。かなりきっとうまいのだろう。実際にオランダで対人向けミルワームの試食会が行われたそうだが、カリっと揚げるとかなりうまかったらしい。

　ただし保管には注意が必要だ。

　以前ジャイミルを薄いプラスチックの筒で保管していたら、筒を食い破って殿様お世話キットケース内がジャイミル地獄と化したことがあったので、もしもジャイミルを購入する機会があったら、虫かごの様な丈夫なケースに入れて保管することをお勧めするよ！

　動画で見るもぐもぐジャイミル

ジャイミルもぐもぐ#爬虫類 #chameleon #カメレオン#エボシカメレオン

どら米の四季さん(@dorashiki)が投稿した動画 - 2016 12月 9 8:44午後 PST

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