世界最速、時速72キロメートルのエレベーターを開発（日立製作所）＆ 世界エレベーター速度ランキングベスト5

　日本の「日立製作所」は、世界最速となる時速７２キロメートルのエレベーターを開発したと発表した。1階から95階まで43秒で着くという。

　尚このエレベーターは、2016年に完成予定の中国・広州市の111階建てビルに、2基取り付けるられる予定だそうだ。 　これまでは、台湾の高層ビル「台北101」に設置された東芝製のエレベーターが時速60.6キロメートルで世界最速だったが、今回のエレベーターの速度は大きくこれを上回るものとなった。 世界最速エレベーターが設置される広州市の高層ビル完成予想図

　このエレベーターは巻き上げ力が従来の3割強い新型モーターを採用。かごを引くロープは強度を高めつつ3割軽くなっている。また、揺れや急激な気圧の変化を抑える工夫もされている。 　高層ビル建設ラッシュが相次ぐ中国では、世界のエレベーター需要の6割を占める世界最大の市場であり、世界各国のエレベーターメーカーがしのぎを削っているという。

　ということで昨年米紙、ビジネス・インサイダーが発表した世界エレベーター速度ランキングを見ていくことにしよう。ここに日立のエレベーターが加わることで順位が１つずつずれていくこととなるだろう。もしかしたら完成までに、別に最速のエレベーターが設置されているビルがあるかもしれない。

エレベーター速度ランキングベスト5（2013年現在）

5位：ジンマオタワー （中国・上海）

ビルの高さ：420.5m、88階
エレベーターの時速：約32km　最上階到着まで46秒
施工メーカー：三菱

4位：ジョン・ハンコック・センター（米イリノイ州シカゴ）

ビルの高さ：457.2m　100階
エレベーターの時速：約33km　最上階到着まで38秒
施工メーカー：オーティス（米OTIS)

3位：中国国際貿易センター第三期（中国・北京）

ビルの高さ：330m　74階
エレベーターの時速：35.4km　最上階到着まで33秒
施工メーカー：シンドラー

3位：上海環球金融中心（中国・上海）

ビルの高さ：492m　101階
エレベーターの時速：35.4km　最上階到着まで49秒
施工メーカー：日立・東芝

3位：サンシャイン60（日本・東京）

ビルの高さ：239.7m　60階
エレベーターの時速：35.4km　最上階到着まで24秒
施工メーカー：三菱

3位：ブルジュ・ハリファ（U.A.E　ドバイ）

ビルの高さ：828m　160階
エレベーターの時速：35.4km　最上階到着まで82秒
施工メーカー：オーティス

3位：東京スカイツリー（日本・東京）

ビルの高さ：634m　29階
エレベーターの時速：35.4km　最上階到着まで50秒
施工メーカー：東芝

2位：横浜ランドマークタワー（日本・神奈川）

ビルの高さ：296.33m　70階
エレベーターの時速：45.06km　最上階到着まで30秒
施工メーカー：三菱

1位：台北101（台湾・台北）

ビルの高さ：509.2m　101階
エレベーターの時速：60.6km　最上階到着まで30秒
施工メーカー：東芝

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