一度は通り抜けてみたくなる？世界8つの面白トンネル

　トンネルと聞くと、最近日本でおきた痛ましい事故（事件）が頭をよぎるわけだが、もともとトンネルは移動における利便性の為、山や丘を通り抜けるために人間が生み出したものだ。安全で効率的に目的地に移動できる構造であることが第一条件となっている。

　しかし中には、トンネルそのものに別の付加価値をつけ、独創的で趣旨を凝らしたものも存在する。海外サイトで特集されていた8つのトンネルは、ユニークだったり、スリリングだったりと、一度は通り抜けてみたくなる面白タイプのもの。日本からはあのトンネルがピックアップされていた。

1. ゲートタワービルのトンネル / 日本、大阪

　大阪にあるゲートタワービルは、日本国内で最も興味をそそる建造物の一つ。このビルは土地の所有者と日本政府間の例外的な折衷案の産物だ。16階建てのオフィスビルの5、6、7階は高速道路が占めている。つまりビルの中をトンネルが貫いているのだ。このビルの1階にある案内版にはその3階分のテナントは阪神高速道路と書かれている。

2.ログトンネル /米カリフォルニア州

　カリフォルニアのセコイア国立公園にあるログトンネルは、巨大なセコイアの倒木をくり抜いてできたトンネル。高さ84m、直径6.4mの巨木は1937年、自然に寿命が尽きたため公園の道路に倒れた。翌年に職員がその幹に高さ2.4m、幅5.2mのトンネルを作り、再び通行できるようにした。

3.愛のトンネル / ウクライナ、クレーヴェン

　世界で最も美しいトンネルの一つ、"愛のトンネル"はウクライナのクレーヴェン市近くにある。これは緑の木々に覆われた鉄道トンネルである。この辺りのメインアトラクションで、かつウクライナで一番美しい名所と言われていた。

4.ロックトンネル / 米カリフォルニア州

　丸味を帯びた巨大な花崗岩でできた岩トンネルはセコイア国立公園の入り口付近に存在する。この岩は、1938年、道路建設のためCCC(市民保全部隊)が掘削したものだ。ここを訪れる観光客はその"絶妙なバランスをとる岩"の真下を歩くことができる。

5.魚群トンネル / スペイン、バレンシア

　バレンシア、オセアノグラフィック(水族館)にある全長70mのトンネルでの海中散歩は、魚になった気分を味わえる。その水は周囲を巡り、頭上ではこのユニークなトンネルの中を泳ぎ回る多数の魚達が照明の光を反射しているようだ。

6."L"トンネル / 米イリノイ州

　イリノイ州シカゴ、イリノイ工科大学内マコーミック・トリビューン・キャンパスセンターにある金属チューブのようなトンネル。このような形になったのは、敷地内を通過する電車の騒音対策によるものだ。建物を通る、160mの区間をステンレス製の筒で覆うことで、通過時の振動や騒音を最小限に抑えるように設計されている。この筒を支える柱は、建物から独立させている。

7.ナチュラル・トンネル / 米ヴァージニア州

　もともとは自然にできた岩石の洞窟だったが、サイズが最適だったことから鉄道トンネルとして使用されている。1906年、サザン鉄道がこの自然に形成されたトンネルの下を曲がりながら進む旅客線を設けた。現在この旅客線は廃線となっているが、石炭輸送の貨物列車は定期的にそのトンネルを通過し続けている。まるでトンネルになる為に生み出されたかのような自然の構造物を、ウイリアム・ジェニングス・ブライアン（1896年度米大統領選の立候補者で、後に国務長官）は、「世界8番目の不思議」と表現し、発表した。

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8.国梁トンネル / 中国、太行山脈

　思わず目を奪われてしまうこのトンネル道は太行山脈にあり、シェン・ミンシン村長率いる地元の村民13人によって堀り進められ、完成まで約5年の歳月を費やし1977年にこの道が開通した。全長1.2kmの国梁トンネルはおよそ高さ5m、幅4m。このトンネルは、ほぼ垂直に切り立った山の斜面をたくさんの窓のようにみえる穴が貫通している。そのすぐ隣の底無しみたいな断崖絶壁のおかげで、この場所を訪れるのはとてもスリリングであり危険が伴う。 via：theworldgeography

原文翻訳：R

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