映画業界の中で今もっとも熱い、ナイジェリアの映画業界「ノリウッド」の俳優たちの画像

　アフリカというと、貧困やら暴動といったイメージがつきまとうが、元々は人類発祥の地とされているわけで、6万年前のアフリカでは、象徴を使うコミュニケーション・システムが存在していたみたいだし、先進的文明を持っていたとされている。

　そんなアフリカ大陸の中で、今注目されている国がナイジェリアである。カナダの世論調査会社の調査では「幸福度世界2位」を獲得、世界有数の石油大国であり経済面においても、世界トップクラスになる勢いだ。そのナイジェリアで今一番熱いのが映画業界である。1年間の製作本数は2000本で、アメリカのハリウッドを超えて世界一となった。米「ハリウッド」、インド「ボリウッド」と並んで、ナイジェリアの映画「ノリウッド」は、アフリカ内で大ウケ。低予算ながらも確実にハッピーエンドで終わるノリウッド映画は、アフリカ内圧倒的に支持されているという。

ソース：Африканские фрики

　これらの画像は、ノリウッド映画で活躍する俳優たちにポーズをとってもらったもの。低予算なので衣装やメイクにあまりお金をかけられないが、ゾンビとか死体とか迫真に迫っていてハリウッド映画とはまた違った味わいがある。

　ノリウッド映画が扱うテーマは、おおよそ、汚職、不正、麻薬、人身売買、恋の三角関係、呪術といった社会悪。そして、ほぼすべてが、ハッピーエンドだ。 　映画撮影は製作費のかかる従来の35ミリフィルムではなく、デジタルカメラを使って撮影するというもので、製作期間もたいていは1か月未満だそうだ。

　実はナイジェリアには映画館は10館しかない。しかも、入場料は5000円以上と高額だ。暗い映画館では犯罪が起こる可能性が高いため、金持ちしか入れないようになっていた。それでは人々はどうやって映画を見ているのだろうか？安く気軽に手に入る海賊版DVDが氾濫していて、町の売店ではDVDが1本100円で売られており、人々はDVDを自宅で鑑賞しているというスタイルが主流なんだとか。

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